フィリピン、大統領の地元ダバオ市で爆弾テロで14人死亡
現大統領が、20年以上に渡ってミンダナオ島南部のダヴァオ市長を務め『ドゥテルテ王国』とまで評されるダヴァオ市で、9月2日午後9時50分ごろ、週末の金曜日で賑わうナイト・マーケットで何者かが仕掛けた爆弾が爆発し、多数の死傷者を生じた。
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現場は同市ロハス大通りのアテネオ・ダヴァオ大学【写真】から100メートルほど離れた場所で、爆発によってこれまでに死者14人、重軽傷者67人が確認されている。
週末の人出でにぎわう場所に爆発物が仕掛けられ多数の死傷者を生じたことで、ドゥテルテ大統領は急遽ダヴァオ市へ向かい、各方面に救護措置を始め、徹底的な措置を指示している。
このため、大統領就任後初めての外交的デビューとなる、ラオス・ヴィエンチャンで6日から開催されるASEAN首脳会議出席への影響が取り沙汰されている。
この会議でドゥテルテはアメリカ、日本、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、ヴェトナム、インド、ロシア、ラオスの9ヶ国首脳との2者会談を予定している。
また、懸案の南シナ海問題について中国首脳との2者会談も想定されているが、現時点では決まっていない。
今回のダヴァオ爆弾テロ事件について捜査当局は予断を排除して捜査を進めると言及しているが、イスラム系武闘組織を名乗る『アブサヤフ』の犯行ではないかと見ている。
アブサヤフは外国人誘拐などを繰り返し身代金をせしめる『強盗集団』とドゥテルテは断定していて、大規模なアブサヤフ殲滅作戦を展開。
とりわけアブサヤフの拠点となっているミンダナオ島スールー州に点在する島で増強した国軍による掃討作戦が行われ、アブサヤフ及び国軍双方に多数の死傷者を生じる交戦があった。
このため、アブサヤフによるドゥテルテに対する報復の爆弾テロとの見方が強まっている。
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