フィリピン:破産再建中のPAL(フィリピン航空) 6年ぶりに黒字達成
昨年9月に巨額の負債を抱えてニューヨーク破産裁判所に破産申請をし認められたPAL(フィリピン航空)の2021年決算が発表され、前年の損失730億ペソ(約1500億円)から565億ペソ(約1200億円)の黒字を計上し、これは最後に黒字であった2016年以来のV字回復となった。
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PALの2021年連結売上額は587億ペソで、これは赤字であった前年の552億ペソから6.2%増加している。
収益の増加は旅客ではなくコロナ禍での特需状態の航空貨物収入が伸びたためで、2021年の貨物収入は150億ペソとなり、前年の94億ペソから60%も増加した。
一方、旅客収入はコロナ禍で相変わらず振るわず、2021年は372億ペソ、前年の418億ペソから11%減少している。
また、黒字化の大きな要因は裁判所で認められた再建案が順調に進んでいることで、特に昨年末までに行われた余剰航空機リース契約の解消は大きく、PALは2021年でも9機のリース契約を取り止める予定。
同時に新機種導入計画も見直され、エアバス社と契約を結んでいた『エアバス321-231NEO』13機の納入スケジュールの当初の2021年~2025年を2026年~2029年に延期した。
こういった改善でPALの連結負債総額は前年から35%減の1921億ペソ(約3000億円)となった。
2021年は黒字化に成功したPALだが、20億ドルにもなる負債の帳消しなどがあっての黒字化で、まだ本体業務は弱く後発航空会社【写真はライバルのセブパシフィック航空】の追い上げもあって、真にPALが健全財務状態になるかはまだ見極めが必要と経済アナリストは指摘している。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news02&config=&command=body&no=432
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