フィリピン:ドゥテルテ大統領の支持率低下は 娘を大統領選に出す計算からという見方
2020年副大統領選に現大統領のドゥテルテが、党の推薦を受けて副大統領選に出ることを受諾し、『副大統領には誰を支持する』という世論調査でも毎回トップを走っていたがここに来て異変が起きている。
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大統領候補にはダバオ市長の跡目を継いだ長女が支持率調査ではやはりトップを走っていたが、本人は市長職に専念するため大統領選には出ないと表明している。
その裏には親子間の家族問題の確執があるともいわれているが、実際は親子で出る、出ないの論争を繰り広げて話題を作っているとの指摘がある。
特に長女が父親が副大統領選に出るのなら絶対に出馬しないといっている点で、親としては長女が大統領職の跡目を継いでくれるのが最適で、何とか立候補させるためにあえて悪役を買っているとの見方が強い。
ここに来て、ドゥテルテの副大統領立候補への支持がトップから滑り落ち、トップには上院議長が躍り出ている。
また、強いといわれた長女も大票田であるマニラ首都圏やルソン島地域では低迷し、他の候補者に負けている現実がある。
そこでドゥテルテは娘の支持率低下に対する起爆剤として、現職大統領が副大統領に出るのは憲法上疑義があるという世論を形成し、支持率低下を演出し、その次に出馬しないとの筋書きを書いているといわれている。
ドゥテルテの出馬辞退で娘の大統領選への障害は取り除かれ、しかも大きな話題作りで全国的に低下傾向の娘の支持率を盛り返すことが出来ると踏んでいる。
こういった奇策ともいえる手だが、ドゥテルテは2016年の大統領選では出馬しないと話題を作り、実際に党の大統領候補として届けたのは無名の人物で、この人物が辞退をしてドゥテルテが急遽出馬するという体裁を演出して話題を作り、一気に当選へ向かった戦略は知られた話である。
候補者が党推薦なら一定期間中に変えられる手を使ったわけだが、こういったことを考える策士のドゥテルテだから、現在の親子の確執など演出で、娘の2022年大統領選勝利の筋書き通りという陰謀論的見方が現実味を帯びている。
Photo by Republic of Korea on Flickr
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news01&config=&command=body&no=535
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