インドネシア:18歳未満に接種開始へ シノバック製 大統領府
大統領府は28日、12~17歳を対象にした中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製の新型コロナワクチン接種を開始すると発表した。ジョコ・ウィドド大統領は、中央ジャカルタの大統領宮殿(イスタナ)から行ったオンライン配信で、「12~17歳に接種できるシノバック製ワクチンに緊急使用許可を出した食品医薬品監督庁(BPOM)に感謝する」と述べ、接種時期については「すぐに開始できる」とした。
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地元メディアによると、BPOMが行った18歳未満へのシノバック製ワクチン接種に関する調査結果では、安全性を確認する臨床実験で11歳までの被験者には発熱の症状が見られたが、12~17歳は報告されていないという。
一方、この調査結果を受け、ワクチン供給をする国営製薬ビオファルマのバンバン・ヘリヤント広報担当は同日、地元有力紙コンパス(電子版)の取材に「承認ではない」と明言して、BPOMからの承認を待つ姿勢を示すなど、大統領府の認識と食い違いを見せた。
インドネシア小児科会(IDAI)によると、新型コロナ感染者の12・6%が18歳以下で、小児科医が3月以降に収集したデータでは、感染による死亡者の30%が18歳以下だった。また18歳以下の死亡者のうち、59%を占めるのは0~6歳の幼児で、IDAIは「子どもでも合併症による重症化は起こりうる」として、ワクチン接種を推奨している。
ただ、29日時点で保健省は18歳未満が対象となるワクチン接種を「準備段階にある」としている。(三好由華)
ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/55986.html
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