インドネシア:タナアバン市場再開 集団感染のおそれも PSBB緩和
ジャカルタ特別州の「大規模社会的制限(PSBB)」緩和で、伝統市場やショッピングモールの営業再開が許可された15日、東南アジア最大級とされるタナアバン繊維市場(中央ジャカルタ)も営業を再開し、平時のにぎわいを取り戻しつつあった。ただ、市場の一帯では商人や買い物客による密集状態も発生。クラスター(感染者集団)の誘発も懸念される。
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地元メディアによると、同市場には衣料店を中心に7833店が入居している。店舗に番号を割り振り、営業可能な日を「奇数日」と「偶数日」に限定する「奇数偶数制度」を適用して営業を再開。当面は営業時間を午前7時~午後2時までに短縮する。
市場の入り口で検温を実施していた国軍兵士は「PSBBが始まった時とは違い、今ではほとんどの人がマスクを着けるようになった。商人も買い物客も、ウイルスに対する意識が変わってきたと感じる」と話す。
再開初日となったこの日、市場は多くの買い物客が訪れたほか、周辺の歩道も露天商がひしめきあい、大通りでは渋滞も発生。客引きの声や車のクラクションが響き渡る。市場入り口に面するマス・マンシュール通りで、半ズボンを売り歩くアリさん(35)。人通りはコロナが発生する前に比べるとまだまだ少ないと言うが、その表情は明るい。「今日だけでズボンが10着も売れた。この調子で、どんどん人が戻って来て欲しい」と笑顔を見せた。
一方、新型コロナウイルス収束のめどが未だついていない中、密集状態の発生しやすい伝統市場では、感染者集団の発生も懸念される。地元メディアによると、伝統商人協会(IKAPPI)は、10日までに全国の伝統市場で働く529人が新型コロナに感染、29人が死亡したとしている。(高地伸幸、写真も)
ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/51993.html
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