インドネシア:静かな午後のひととき 中央ジャカルタ・サバン通り ドレス・コピティアム
飲食店から路上まで、とにかく音楽が鳴り響くジャカルタ。そのエネルギーには感動するが、時に疲れることもある。「どこか静かなところで、安く食事できないか」。車ひしめく中央ジャカルタ・サバン通り、クラクションから逃げるように、小さな喫茶店に入った。
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店の名は「ドレス・コピティアム」。コピティアムとはマレーシアやシンガポールにある、コーヒーと朝食を出す店のこと。店には音楽がかかっておらず、客はおしゃべりしたり、本を読んだりしている。空調も寒すぎず、心地いい。
早速コーヒー「ドレス・ハウス・ブレンド」(2万3千ルピア)を注文。粉が表面に浮いた濃い味わいで、慣れるとクセになりそうだ。お供にはバナナの揚げ物「ピサンゴレン」(2万5千ルピア)。トッピングは複数選べるが、今回はチョコチップにしてもらった。甘すぎず、サクサクと食べられる。
おなかがすいてきたので、ナシ・ウドゥック・アヤム(4万3千ルピア)を注文。ジャスミンライスを中心に鶏肉、テンペ、クルプックと野菜が載っている。小皿に盛られたサンバルソースを使わなければ、辛さもなく食べやすい。飲み物にはレモンティー(2万1千ルピア)を注文、さっぱりとしていてよく合った。
朝食用にはストロベリーのジャムなどを使ったトーストがある。こちらも甘すぎず、焼き加減が程よい。メニュー数も多く、日替わりの一品もある。通っても飽きることはなさそうだ。
食後のひととき、店内から窓越しに見えるサバン通りのけんそうが、少し遠くに感じられた。白と茶色を基調とした店内は落ち着いた雰囲気で、一休みするのにはもってこいだ。ジャカルタで安く静かなランチを楽しみたい人は、訪ねてみてはいかがだろうか。
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