首都圏広域で停電 MRT、信号も停止
4日午前11時45分すぎ、首都圏を含むジャワ島西部の広域で停電が発生した。大量高速鉄道(MRT)や首都圏専用電車(KRL)、信号などが停止し、アパートやショッピングモール、オフィスビルなどは自家発電に切り替えるなどして対処した。国営電力PLNは午後5時半以降、送電を段階的に再開したが、深夜まで停電が続く地域もあり、混乱が広がった。
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停電が起きたのは、ジャカルタ、ブカシ、ボゴール、デポック、スカブミ、カラワン、プルワカルタ、バンドンなど。PLNによると、バンテン州チレゴンのスララヤ火力発電所にあるガスタービン計6台が停止し、同発電所のほか他の発電所も停止した。
PLNは同日午後4時半、次第に電力が回復していると説明し、ジャカルタでは午後7時半ごろ、全域では5日午前0時までには復旧させたいと発表した。
午後5時半以降、バンテン州バララジャ、北ジャカルタ・ムアラカラン、西ジャワ州デポックなど各送電所で送電を再開したが、同日午後9時時点で中央、南ジャカルタでも停電が続く地域があり、復旧まで時間がかかった。PLNは詳しい原因を調べている。
MRTは午前11時50分、4本の電車が停止。停車したのは、地下のブンドゥンガンヒリル~イストラ駅間、地上のルバックブルス~ファトマワティ駅間で、午後0時53分までに計3410人の乗客が避難した。負傷した乗客などはなかった。
MRTを運営するMRTジャカルタによると、同日午後8時には運行を再開した。KRLは列車23本が停車。正午からの停止で約500人がキャンセルした。
アニス・バスウェダン・ジャカルタ特別州知事は同日夜、信号機は全面復旧していないとして、市民は自家用車ではなく、MRTや首都圏専用バス「トランスジャカルタ(TJ)」を利用するよう呼び掛けた。TJは改札機が使えず、同日午後6時半から運賃を無料にして対処した。
(じゃかるた新聞:上村夏美)
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