ベトナム:織物・アパレル産業、EVFTAに大きなチャンスを期
繊維・アパレル製品を含む輸出向け製品を製造する多くの産業はEVFTAから得られるバリューチェーンを最大限に活用できれば、より良い方向に進んでいくと予想される。
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EU – ベトナムFTAは、9年間の交渉の末、6月30日にハノイで署名された。EUは協定発効後、ベトナムの輸出関税率の85%を即時撤廃することを宣誓しており、FTA施行から7年後には99%の関税が撤廃される予定である。
EUは米国に次ぐ年間7〜10%の成長率を誇るベトナムにとって2番目に大きい繊維・アパレル市場である。2018年、ベトナムは40億米ドル相当の繊維・アパレル製品をEUに輸出した。
ベトナム繊維協会(Vitas)のTruong Van Cam副会長によると、ベトナムの繊維・アパレル製品に対する現在の関税は9.6%であるが、EVFTA発効後、7年以内に関税は徐々にゼロ%に引き下げられるという。ベトナムには、繊維・アパレル製品の輸出売上高がEVFTAで400億米ドルに達する見込みがある。
Rong Viet Securitiesの最新レポートでは、EVFTA発効時にはSai Gon Garment社、TNG社、May 10社、Viet Tien社などの大手アパレル企業の受注数が大幅に増加すると予測している。
May 10社のThan Duc Viet副社長は、同協定の恩恵を享受するためにヤーンフォワード生産計画の国内サプライチェーンに参入する計画を策定したと語った。
現在、May 10社の製品の35%がEU、45%が米国、10%が日本に輸出されているが、EVFTA発効後にはEUへの輸出が大幅に増加するだろう。
過去20年間で、ベトナムとEUの間の双方向の取引高は20倍に増加し、輸出額は毎年500億ユーロに達した。
HSBC VietnamのCEO、Pham Hong Hai氏は、純粋な商業的影響によりEVFTAはベトナムのGDPを毎年0.1%増加させる後押しをすると推定している。
フンイエン省のアパレル企業代表は、同社のEUへの輸出量は20%増加するだろうと予測し、「(FTA発効後には)多くの新規顧客や既存顧客からの受注がより多くなるだろう」と述べた。同代表は、「繊維・アパレル製品に関してEVFTAはCPTPPほど多くの障壁を設定していない」ので、受注数が更に増加すると信じている。
しかし、WTOセンターのNguyen Thi Thu Trang所長は、優遇関税の対象となるためには、ベトナム企業は原産地証明の要件を満たす必要があり、製品の域内原産割合が40%を下回らないようにする必要があると警告した。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3941.html
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