インバウンド向けのガイドアプリサービス京都観世会館が導入、能楽を自国の言葉で鑑賞
インバウンド市場の拡大に伴い、訪日客の観光手段が「モノ消費」から「コト消費」に移行している。
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そんななか、より多くの訪日外国人に日本伝統芸能の能楽を楽しんでもらおうと、京都観世会館では、公演鑑賞をサポートするガイドアプリサービス「能サポ」を導入する。観世会館で能楽を主催する京都観世会と、能・狂言関連の出版事業を行う檜書店、芸能などの同時解説ガイドや字幕を制作するイヤホンガイド、音の信号処理ソフトウェアを開発するエヴィクサーが共同で開発したもので、6月例会から導入となる。
鑑賞者は、配られる多言語対応の液晶画面付き専用端末を使い、舞台の上演に合わせた能の解説と字幕を自国語で読めるというシステム。日本語・英語・中国語・韓国語・フランス語の5カ国語で展開される。サービスは四月例会、五月例会で試験運用されており、6月23日から本格的に提供開始をスタートする。
解説サービスにはイヤホンガイド、檜書店、エヴィクサーの3社が開発した「G-marc」アプリを利用し、「イラストでわかる能」など視覚的な効果も盛り込んでいる。インバウンドのみならず、日本人の能楽鑑賞初心者にもわかりやすい体験となるようなサポート内容で、聴覚障がい者へのバリアフリー支援として日本語字幕も用意した。法政大学能楽研究所の協力で有する現在150曲の能楽での日本語と英語コンテンツ解説を活用することで、幅広い層が楽しめる鑑賞機会が期待されている。
(やまとごころ編集部)
ソース:https://www.yamatogokoro.jp/inboundnews/pickup/32351/
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