《観光》 セブ・マクタン島に 五つ星ホテル開業
フィリピン観光省によると2018年度のセブやボホールを含む中央ヴィサヤ地域への観光での訪問客数は内外併せて800万人と見られている。
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伴って観光収入は442億ペソ(約980億円)と1千億円台に迫り、今後も伸びると予測している。
また、海外の大手口コミサイトではアジア地域の人気観光地20ヶ所にセブが選ばれるなど、観光業の勢いは続いている。
特にセブのリゾートと知られるマクタン島には様々なリゾートと称する施設が林立する中、タイ資本の高級ホテル・グループ、ドゥシュ・タニ名を課したリゾート・ホテルがマクタン島に開業した。【写真 同社HPより】
ドゥシュ・タニ名のホテルはフィリピンでは2番目で、かつて日航マニラ・ガーデン・ホテルと呼ばれたホテルを買収し『デュシタニ・マニラ』として営業をしている。
今回マクタン島に開業したホテルは300室を持つが、ホテルの建つ敷地は中国系財閥の一つ『ゴコンウェイ』が持つ土地で、同所では高層コンドミニアム開発が進んでいる。
ゴコンウェイ財閥は大手の不動産会社、食品製造や化学会社を傘下にする新興財閥で、低価格航空会社セブパシフィック航空やロビンソン・モールなども運営し、中級クラスの別名のホテルも傘下に持っている。
そのため、今回開業したホテルはドゥシュ・タニ名であってもゴコンウェイ側の主導で行われるが、同ホテルの立地場所は従来のマクタンのリゾート地域とは反対の海岸側であり、景観の面と海の汚さは避けられないとの指摘がある。
同ホテルの正面海域はマクタン島とセブ島間の狭い海峡であり、対岸のセブ島側にはセブの新しいコンテナ・ターミナル港が造られていて、白砂清松をイメージする利用客にはどうかとなっている。
そのため、同ホテルは海岸部に砂を投入して人工海岸を造ってイメージ作りをしているが、海そのものがセブ首都圏からの生活排水が直接流れ込む環境からは逃れられず。この海峡域で泳ぐフィリピン人は皆無である。
一方、従来のマクタン島リゾート海岸地域にはシャングリラを筆頭に大手資本のリゾート・ホテルが建ち、世界最大手のホテル・グループのマリオット傘下のシェラトンが近々開業の予定となっていて、高級ホテル間での競争が激しくなっている。
セブの観光業は伸びているが、昨年未処理の生活排水の垂れ流し問題から半年間強制閉鎖されたボラカイ島同様、セブは大都市圏をそばに抱え、リゾートの集中するマクタン島の人口急増による生活排水、ゴミ問題など山積している。
セブが汚染された観光地として指弾されるか冷や冷やしている業界筋もあるが、今は政治的に抑えられている状態となっている。
セブの環境汚染では、ダイヴィングを長年している者がセブのリゾート前の海の透明度が極端に落ちていると証言している。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news02&command=body&no=379&
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