日本の「横河電気」 ペルーの海水淡水化プロジェクトに参入
横河電気は、ペルーにある子会社がペルーの首都リマのサンタマリア地区で計画が進められている、プロビスール海水淡水化プロジェクトと、それに関係する施設の管理システムを受注したと発表した。
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同国のリマ上下水道公社が進める同プロジェクトは、海水淡水化プロジェクトとして建設された、ペルーで初めての逆浸透脱塩施設となっており、毎日35,000 m3に相当する飲料水を、サンタマリア地区に住む10万人に供給していく。
水を供給するためのパイプ、下水を流すためのパイプ、(全長260㎞)や、下水処理施設(1日の処理能力:15,500 m3)、処理した水を海へ流すための海底のパイプ(780m)などが脱塩装置と一緒に建設された。処理された水の一部は、地域の植物にやる水としても使われる。リマやペルーの沿岸地域は砂漠気候で雨が少なく、地元住民からの同プロジェクトへの期待は非常に大きい。
横河電気は総合生産管理システム「CENTUM VP」やネットワーク基盤の管理システム「STARDOM FCN-500」などを使用し、脱塩装置や下水処理施設、その他関連設備を管理する予定だ。横河電気のペルー子会社は、これらの施設のシステムの実行に責任を持つことになり、今年4月にはシステムを納入し、6月からの稼働開始を目指す。
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
国連開発計画では、2030年までの持続可能な開発目標の一つとして「すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」という目標を掲げており、世界中でこのニーズは高まっている。
実際に世界人口の10%以上が現在も清潔な飲料水にアクセスできていないのが現状だ。これらの水アクセスの割合が低い国は、エリトリア、パプアニューギニア、ウガンダ、エチオピア、コンゴ民主共和国などアフリカ諸国に多い傾向がある。横河電気は日本やペルーで培ったノウハウを今後も国内のみならず、世界中で活用していくことになるだろう。
(参照)https://www.businesswire.com/news/home/20190128005006/en/
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