バイクの需要が急伸するバングラディッシュ、ホンダが新工場を稼働
ホンダとバングラディシュ国有企業のバングラデシュスチールエンジニアリング社の合弁会社である、Bangladesh Honda Private Limited(以下、BHL)は、バングラディシュ国内に二輪車の新工場設立を発表した。
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新工場は、ムンシゴンジ県アブドルモネム経済特区の10万平方メートルの土地に、約32億円を投資して建設された。
現在BHLは、1年間でバイク10万台の生産能力がある。同社はこれを2021年までに2倍の20万台に増強する計画だ。新たな工場では、Dream Neo 110、LIVO 110、CB Shine125、CB Trigger 150、CB Hornet 160R、CBR150Rの6車種の製造を予定しており、市場シェアを現在のおよそ10%から30%以上に拡大することを目指すとしている。
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
現在、バングラディシュでは毎日1,000台のバイクが売れていると言われており、5年前の550台に比べるとバイクへのニーズが急激に高まっていることが歴然である。この背景には、バングラデシュ政府が今年、二輪車産業の活性化に向けて現地調達促進を図る一方で、現地生産・部品調達を拡大する企業に対する輸入部品関税の引き下げに踏み切ったことも大きいだろう。これにより、バイクの価格が下がったことにより、近年の経済成長で増加する中間所得層にも手が届きやすくなった。
人口に対する普及率で考えれば1.25%と、まだ決して高くはないものの、今後の更なる中間層の増大を見越した先行投資と言えるだろう。中国市場においても日本車参入の「先駆け」となってきたこともあり、今回の新工場開設は、バングラディシュ国内の二輪車市場の起爆剤となり、市場全体の競争力が高まりそうだ。
Photo by amika san on Flickr
(参照)https://www.thedailystar.net/business/economy/japan-honda-opens-motorcycle-manufacturing-plant-in-bangladesh-1659286
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