好調なカンボジアの外国直接投資 今後は不動産業・農業・サービス業に期待
世界銀行が今年10月4日に発表したした東アジア・太平洋地域の報告書によれば、2018年におけるカンボジア王国の経済成長は昨年と比較して7%増となることが予測されている。アジア開発銀行および国際通貨基金も、同国の今年の経済成長について、それぞれ7%、7.25%になる見込みだと発表している。
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このような変化は外需、輸出、政府支出の増加、投資家達の同国への展望が明るいという心理によるためである。さらに同報告によると、アパレル、旅行用品、靴の輸出は2018年上期で前年比16.1%増を記録している。また、同期における観光客の数は300万人に到達し、2017年の比較して13.6%の増加を示している。
さらに世界銀行カンボジアのシニアエコノミストであるMiguel Eduardo Sanchez氏は、今年は外国直接投資がピークに達すると見込んでおり、カンボジアはそのドル化経済、そして他国と比べて安価な人件費から、魅力的な外国直接投資国になっていると述べている。
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
2012年以来、同国にとって最大の貿易相手国は中国だ。そのため中国の経済が急激に減速してしまった場合、カンボジア王国の成長にも影響が及ぶ可能性が高いとされている。
そのため同国は、経済成長をの維持を確実なものにするためにも、投資家の多様化が必要であると考えている。現に香港やベトナム、韓国、日本、シンガポールなどを始めとして多くの国々の投資家が同国に注目している。
何よりも人口1500万人と多くはないものの、平和で安定した国内情勢と、多くの若い労働力が確保できることが最大の武器だろう。
現在、カンボジアの外国直接投資は主に銀行業や製造業が中心だが、不動産業や農業、ホテルレストランなども今後の注目分野だと言えるだろう。
(参照)https://www.khmertimeskh.com/50539694/world-bank-predicts-7-percent-growth/
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