「日鉄住金物産」がベトナム大手の鋼材流通・建材加工業者への出資を実行
日鉄住金物産株式会社(以下、NSSBC)は9月19日、ベトナム・ホーチミン市の鋼材流通・建材加工大手であるQH Plus Corpへの出資を発表した。
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同国におけるNSSBCの建材加工・流通会社への出資は今回が初めてとなり、第三者割当増資300万株を引受け、出資比率は10・54%となる。
NSSBCは熱延コイルや厚板、丸棒の販売など、QH Plusとの間で約10年にわたり取引を行うなど、かねてより良好な関係を構築している。今回の出資によって、同社は成長が期待されるベトナムの鉄鋼建材市場の需要捕捉を進め、鉄骨事業への進出を狙っていく。
QH Plusは鉄骨製造に加えて、鉄筋加工やコイルセンター、リース業などの幅広い建材向け事業を、ベトナム最大都市であるホーチミン市を中心とする同国南部で展開している。また同社は、完成すればベトナム国内で最も高く、世界でもトップ10の高さを誇る超高層ビル「ザ・ランドマーク81(The Landmark 81)」の鉄骨も供給している。
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
ベトナム鉄鋼協会の調査データによれば、2017年におけるベトナムの鋼材見掛け消費は前年に比べて2730万トン(21・3%増)となっており、東南アジア最大の鉄鋼消費国となっている。今までは鉄筋コンクリート造が主体であったが、今後は都市部での物流倉庫や工場などの増加で鉄骨の需要増加が予想されている。
さらに経済成長と都市部での人口増加に後押しされ、不動産開発の需要が高まっている今こそ、ベトナム市場は投資家にとって魅力的であると言える。
国内人口の平均年齢が約30歳と若く、5,500万人といわれる労働人口を武器に、日本や米国、韓国などの先進国からの海外直接投資も過去数年は2桁(パーセント)の伸びが続いていることも、ベトナムが様々な分野において魅力的な投資国であることがわかるだろう。
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