ファーウェイが目指す「インテリジェントワールド」 成長への新たな道筋
華為技術(ファーウェイ、徐直軍・輪番会長)は4月17~19日、同社の本拠地・中国深セン市で経営戦略説明会「Huawei Global Analyst Summit 2018(HAS 2018)」を開催した。
【※画像は、500人以上の産業アナリストやオピニオンリーダー、報道関係者が集まったHAS 2018の会場】
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同社の首脳陣は、成長への新たな道筋として、あらゆる人や家庭、組織がつながる「インテリジェントワールド」の実現を目指す方針を繰り返し強調。将来的に23兆米ドルに上ると予想するデジタル経済での主導権獲得を目指し、人工知能(AI)を軸に製品やソリューションの競争力を高める戦略を披露した。
徐直軍
輪番会長
初日の基調講演では、最初に徐直軍・輪番会長が登壇し、500人以上の産業アナリストやオピニオンリーダー、報道関係者に向けて「世界は急速に変化しており、すべての人や家庭、組織に大きな影響を与えている」と語りかけた。
そのうえで、2018年から25年の間に、スマートフォンや大容量ブロードバンド回線、クラウド、AIなどによって、人や家庭、組織の間で“接続”が急速に進むとの見通しを示し、インテリジェントワールドを実現して「人類の次の進化を支援したい」と訴えた。
さらに、「ICTインフラとスマートデバイスでインテリジェントワールドへの道を開拓していく」と説明し、「クラウド、ネットワーク、デバイスを含む当社のすべての製品・ソリューションの競争力を高め、同時にAIを全面的に導入することで、よりすぐれたユーザー体験を提供していく」と製品開発の方向を示した。
続いて徐文偉・最高戦略マーケティング責任者は、世界のICT産業の動向と将来の見通しへの洞察をまとめたレポート「グローバルインダストリービジョン(GIV)2025」を公表した。
徐文偉
最高戦略マーケティング
責任者
レポートは、25年までに世界のネットワーク接続数が1000億に達し、データ通信トラフィックの89%を動画が占めると紹介。86%の企業がAIを活用することや、23兆米ドル相当のデジタル経済が創出されることも盛り込まれている。
徐氏は、「とどまることを知らないイノベーションを通じて、産業発展に向けた青写真を描き、すべての産業セクターが完全につながったインテリジェントな世界に参画できるように支援する」とし、世界各国のパートナーとの連携をさらに強化すると呼びかけた。
汪涛
プロダクトソリューション
グループ
プレジデント
最後に汪涛・プロダクトソリューショングループプレジデントは、「インテリジェントな世界でカギになるのはイノベーションだ」と重ねて強調し、「ビジネスとAI、第5世代移動通信システム(5G)、クラウドサービス、IoTなどの中核技術に関わる技術革新を推し進めていく」と語気を強めた。
(週刊BCN+ 齋藤秀平)
ソース:https://www.weeklybcn.com/journal/news/detail/20180509_162233.html
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