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2016年のフィリピン副大統領選の再集計 マルコス側の要望を受け4月2日から開始

2016年のフィリピン副大統領選の再集計 マルコス側の要望を受け4月2日から開始

フィリピンにて、2016年5月に行われた正副大統領選では、泡沫候補から成り上がったドゥテルテが圧倒的な票差で大統領に当選したが、副大統領選ではその票差が少なかったために次点で落選した陣営が異議を申立てていた。

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副大統領に当選したのはアキノ政権時代に、内務自治長官であった夫を飛行機事故で亡くしたロブレドで、落選したのは独裁者マルコス【※写真】の息子の前上院議員。
 
この時の得票はロブレド1441万8817票、マルコスは1415万5344票で、その差26万3473票であった。
  
マルコス側は投開票に不正があったと最高裁に申し立てていて、最高裁判事らが構成するPresidential Electoral Tribunal (PET)はこの申し立てを受理し、4月2日から再集計を行うと決定した。
 
これは独裁者マルコスを放逐した後、1987年に制定した憲法下では初めてのケースで、過去において正副大統領選の結果についての抗議は行われているが、いずれもPETで再集計までには至らなかった。
 
大統領選では2004年のアロヨ対ポー、2010年の副大統領選のデ・カストロ対レガルダ、同じく2010年副大統領選のビナイ対ロハスと、毎回落選した側がクレームを付けるのがフィリピン選挙の十八番となっていて、今回のマルコスのクレームもその域を出ず、冷めた目で見られている。
 
4月2日から始まる再集計は全部の選挙区を点検するのではなく、ルソン島南カマリネス州、パナイ島イロイロ州、セブ島隣りのネグロス島東ネグロス州に限定していて、その意図は不明。
 
再集計は50のチームが体育館で月曜から金曜日まで8時半から4時半まで行われ、それぞれのチームにはロブレドとマルコス陣営から3人ずつの監視員が張り付くが、取材陣を締め出した形で行われる。
 
フィリピンの選挙方式はマークシート式になっていて意中の候補者へ黒く塗り潰し、それを機械で読み取ってFAXのように各端末が中央に送る形式を採用している。
  
この機械読み取りは従来の人が開票する方法では不正が入り込むために排除を狙って採用されたものだが、集計コンピュータへのハッキングなどが取り沙汰されていて、信頼性に欠けるとの評価もある。
  
今回、マルコス側の申し立てによって再集計が初めて行われるが、騒いでいるマルコス側がフィリピンから追い出されたのはマルコスによる不正選挙がきっかけであり、マルコスはどの顔で不正選挙だといえるのかと批判も強い。
  
しかし、現在無役の同人は、来年に行われる上院選挙に立候補するといわれ、名前が売れれば良いとの作戦だの酷評もあるが、ドゥテルテは副大統領にはマルコスが良いと公言していて、どこに落とし穴があるか分からない。
  
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news01&config=&command=body&no=441

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