「フィリピンの日本国大使館」が扱う邦人援護件数、前年と同じ世界2位(!)
日本の外務省は毎年『海外邦人援護』の統計を公表しているが、12月12日、2016年の数字を発表した。
【写真はマニラ湾沿いにある在フィリピン日本国大使館入り口正面】
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この統計は世界各地にある日本の在外公館が扱った海外在住邦人、あるいは邦人旅行者の身元確認、犯罪被害などを国別に調べたもので、2016年の総援護件数は18566件となった。
この数字は前年(2015年)より比較して3%以上増加し、過去10年では最多となった。
国別では在タイ日本国大使館が1048件を記録し昨年に引き続き1位となり、在フィリピン大使館(セブ、ダヴァオの駐在官事務所を含む)は890件でやはり昨年に引き続いて2位となった。しかし、件数では前年から84件減少している。
以下、3位に在ロサンゼルス総領事館、5位在ニューヨーク総領事館、7位在ホノルル総領事館、13位在サンフランシスコ総領事館、16位在シアトル総領事館と20位以内にこの他、在ヒューストン総領事館、ボストン総領事館、在アメリカ大使館と入りアメリカで問題を起こす邦人が顕著になっている。
このため、地域別ではアジアが2015年まで最多を占め、2016年は6245件(前年比1.38%増)であったが、カナダを含む北米地区が2016年は6573件と増えて順位が逆転した。
総援護件数は18566件だが、援護対象者数は前年より0.25%増の20437人で、過去10年では2番目に多い人数となった。
援護件数の内訳では、親族などからの『所在確認』が全体の3分の1(33.3%)を占める6179件で最も多く、次に『遺失、拾得物』が3451件(18.6%)、『窃盗被害』が3416件(18.1%)と続いた。
アジア地域で特徴的なのは遺失、拾得物件数で1713人、犯罪加害(現地警察に犯罪容疑で逮捕される)259人、傷病517人、困窮が261人となっている。
特に困窮邦人については10代から60代以上と年齢層を選ばぬ傾向が出ていて、安直にアジア地域で生活、あるいは旅行をして所持金がなくなって在外公館へ駆け込む例が激増している。
また、2016年に起きた邦人殺人事件は8件で、例年フィリピンは殺人事件発生の多い国として知られるが、2016年はマニラ首都圏近郊州で起きた2件のみで、少ない年となった。
これを含めてフィリピンで起きた邦人殺害事件はほとんどが未解決、解決する方が珍しいとなっている。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news03&config=&command=body&no=440
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