慢性的な米輸入国フィリピンにつけ込む中国からの密輸米
11月24日にコンテナに隠した高級自動車の密輸が発覚したフィリピン・セブ港で、今度は中国からの大量の米の密輸が摘発された。
【写真は密輸が常態化しているセブ港コンテナ・ヤード】
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セブ港に11月27日から12月3日にかけて相次いでセブ港に入港し荷揚げされたコンテナ71個に隠され、その総額は2000万ペソ(約4400万円)と見られている。
この密輸の米は書類上はタイルとなっていたが、自動車密輸と同じ手口の品目のためにコンテナのレントゲン検査をしたために発覚した。
関税当局によると、通関の手続き申請を行った人間はセブ州西海岸中部の町に住む女性となっているが、どのような人物かは不明。
また中国から輸出された密輸米の受け取り先は2社で、何れもマニラにある会社名を使用していて、密輸業者は摘発をくらませるためにこのマニラにある会社を使ったと見ている。
この摘発された米が密輸米と認定されると政府に没収され、公売にかけられるが、市場に出回っている米の多くは摘発を逃れた米との疑念もかねてから強い。
これはフィリピンは米の大消費国であるにもかかわらず米の自給生産が出来ず、慢性的な米輸入国となっていて、そこをつけ込む中国系の密輸業者の暗躍を許している。
中国からの密輸入はほとんどの品目に渡っているといわれているフィリピンだが、食品分野でも11月にはジャガイモ、ニンジン、リンゴなど2000万ペソ相当の密輸がセブ港で摘発されている。
これはセブ港に関わらず、ダヴァオなどフィリピンにある国際港で密輸が常態化していて、摘発は氷山の一角にしか過ぎないという指摘も強い。
前々から、全コンテナのレントゲンによる全量検査が叫ばれているが、甘い蜜を吸う、業者、関税当局、それに絡む地元政治屋など強固なシンジケートがあると噂され、全量検査などしたらフィリピンの経済は停まってしまうなどのおためごかしの声もあり是正の道は険しい。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news03&config=&command=body&no=439
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