日本企業が、ブラジル名物のマルシャで健康を目指す取り組み
9月29日(月)、東京・品川区にある健康機器メーカーのオフィスにブラジル音楽の「マルシャ」が鳴り響き、社内の多目的ホールに集まった約300名の人々が、マルシャのリズムに合わせて足や体を動かして楽しんだ。
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マルシャは行進曲(マーチ)の一種で、サンバが生まれる以前からブラジルではカーニバルの音楽としても親しまれていたほか、マルシャのリズムは広くポップスにも使われてきた。
演奏を担当したのは沖縄出身の3人組BEGIN。ダンスは宮城姉妹が披露した。
ブラジルを訪問して日系人コミュニティとの交流を続けているBEGINは近年、マルシャに取り組んでおり、2015年には自分たちのレパートリーをマルシャでアレンジしたアルバム「マルシャ・ショーラ」を、2017年の5月には、「上を向いて歩こう」、「銀河鉄道999」、「勝手にシンドバッド」など幅広い時代にまたがったポップスの名曲たちをマルシャで聴かせる「マルシャ・ショーラ 2」を発表している。
実はこのイベントは、健康機器メーカーのオムロンヘルスケアが、高血圧に起因する脳梗塞や心筋梗塞などの発症を防ぐ取組み「脳・心血管疾患発症ゼロ(ゼロイベント)」の一環としてBEGINとコラボレーションして開催したもの。オムロンヘルスケアによると、BEGINが演奏するマルシャ ショーラに合わせて足踏みをし続けるだけで、約25分間で3~4000歩にもなり、1日の推奨歩数である8000歩のおよそ半分を達成することができるという。
イベントに参加した約300名の人々は、ノンストップで演奏されるBEGINのマルシャに合わせて歌を口ずさみなら足踏みでリズムをとっていたという。イベント終了後には、「音楽に乗せられて自然と身体を動かしてしまう」「動きっぱなしで、時間があっという間に感じられた」「軽い疲れが、ちょうど良い」などの意見が聞かれたという。
BEGIN比嘉栄昇さんは、「オフィスの蛍光灯の下で行うライブは、お互いに照れ臭さがありました」と語った。
「みなさんスラックスとワイシャツという姿で、最初はどうしようかなと思いましたが、次第にみんな一つになって体を動かした、という感じがありました」(比嘉栄昇さん)
オムロンヘルスケアでは、「脳・心血管疾患発症ゼロ(ゼロイベント)」の実現に向けて、高血圧治療の受診率アップや治療継続、食事や運動などの生活習慣の改善を促す行動変容を実現する商品やサービスの開発に取り組んでいるとのこと。
同社によると、日本の高血圧患者は約4300万人(出典:高血圧治療ガイドライン2014)存在しており、高血圧の重症化に起因した脳卒中や心筋梗塞などの脳・心血管疾患が高い確率で発症しているという。また、日本人の死因の第2位は心疾患、第4位が脳血管疾患(出典:平成27年人口動態統計月報年計(確定数))で、要介護の原因疾患の第1位も脳血管疾患(出典:平成25年国民生活基礎調査)だという。
(文/麻生雅人、写真提供/オムロンヘルスケア)
ソース:http://megabrasil.jp/20171009_37449/
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