2017年9月29日

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カンボジアにて最低賃金に関する交渉がスタート

カンボジアにて最低賃金に関する交渉がスタート

政府・雇用者・労働組合から構成される労働諮問委員会は9月25日、10月5日終了予定の年次交渉の手始めとなる、翌年の繊維・縫製部門の最低賃金に関する提案を公表した。

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部門の基本賃金の引き上げを検討するために労働諮問委員会が毎年召集されるが、9月25日48名の小委員会が各ブロックの希望額を提出した。
政府は162.67米ドルの月間賃金を提案し、雇用者側の提案額である161米ドルを若干上回った。
一方で組合側は、153米ドルである現在の賃金を15%以上上回る176.25米ドルを提示した。なお、この額は今や恒例となったフンセン首相の積み増し5ドルを加算している。
 
最終的に提示額は、政府側14名、雇用者・組合側各7名の合計28名からなる委員会による最終投票にかけられる。
今年の賃金交渉は、繊維労働者の人気を獲得するための魅力作戦に奮闘中のフンセン首相が行なった、翌年の賃金が160米ドル以上となるという発表を受けて行われている。首相は、プノンペン市内および近郊の工場や工業団地を訪問した際の直近の演説で繰り返しこの公約を宣言している。
 
議会を進行した労働省のHeng Sour報道官によると、政府案は参考に過ぎず、来年の賃金に関しては雇用者側と組合側が妥協点に至らなければならないという。
「政府案は両者が近い数字で合意に至るための参考に過ぎません。」とSour氏は述べた。「賃金を支払うのは雇用者側ですし、それを受け取るのは労働者側だからです。」
次の議会までに両者案の溝がより小さなものになっていることを望むと同氏は述べた。
 
3者はいずれも計画省統計局が算出した3.5%のインフレ率を使用したが、カンボジア衣料品製造協会(GMAC)議長のKen Loo氏によると、雇用者側は生産率のわずかな上昇も考慮に入れたという。
 
その積み増しは、生産率の上昇に関する「労働省の説明のしかた」からくるものだと同氏は述べた。Loo氏は最終的な数字が雇用者側に近しいものになる様望むと述べ、組合が望む176米ドルに関してのコメントは避けた。
 
223米ドルの基本給を先月呼びかけたカンボジア労働組合総連合のAth Thorn会長によると、176米ドルという数字は関係する全ての組合が全会一致で合意したものであるという。
「今の状況ではこれ以上を望むことはできません。組合間の話し合いでは政府寄りの組合も多く、合意せざるを得ませんでした。」と同氏は述べた。
 
政府派であるカンボジア労働組合連盟のChhuon Momthol会長は昨日の動きについてコメントしなかったが、同じく政府寄りであるカンボジア独立労働組合総連盟のTep Kimvannary会長は雇用者側が提示した5%の伸び率は低すぎると述べた。
 
「少なくとも10%は欲しいです。組合側は依然として、5%では低すぎると感じています。」
 
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3049.html

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