フィリピンの首都圏パサイ市の高層アパートで5人が刺殺される
8月29日午後6時半頃、フィリピンの首都圏パサイ市(人口約43万人)にある高層アパート『Central Park 2』で、5人が殺害される事件が起こった。
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事件は39歳の男が14階にあった30歳の女性の住む部屋で口論した末、所持していた刃渡り35センチの刃物で刺殺し、その女性を窓から投げ落としてから発生。
犯行後に部屋から逃走した犯人は同アパート内のフロアーに居合わせた住民に次々と刃物で襲いかかり、最初に部屋で被害に遭った女性を含め5人を殺害し、4人に怪我を負わせた。
殺害された5人の内、女性は4人で、12歳の学校から帰ってきたばかりの少女も含まれ、残る男性1人は70歳になる地元英字紙の元編集者であった。
犯人は同アパート内フロアーで4人を刺殺した後、上階に向かって逃走し、無関係の22階にある部屋に入り込み籠城を続けた。
このため、警察は投降の説得を試みたが、犯人は応じず午後11頃に首都圏警察の特殊部隊によって犯人は射殺された。
今回の凶行について、犯人と最初に殺害された女性は愛人関係にあり、犯人には妻子がルソン島北部カガヤン州にいることから、愛情のもつれから凶行に発展したと見られている。
フィリピンには『コンドミニアム』と称する高層アパートが多く、治安上の問題から人気は高いが、これらアパートには警備員や監視カメラなど防犯上の設備はあっても、凶行を防げない問題点も炙りだされている。
この問題に対して警察当局は同犯行の行われたアパート側には何らかの警備上の問題があったのではないかと指摘している。
一方、他人事のように指摘する警察について、アパートの前にはパサイ警察署第5分署があり、警察側の対応の遅れが凶行に繋がってしまったとの批判も強い。
凶行のあった高層アパートは建物自体が密室になるため、管理する側は警備員を置いて安全維持を図るが、これら高層アパートは一般家屋よりは安全と見られているが、殺人や強盗などの発生件数は多い。
過去には日本人の飲食店会計責任者が高層アパートの室内で殺害される事件もあり、この事件では事件のあった同アパートの警備員が犯人として逮捕されていて、フィリピンでは警備員、及び部屋に出入りし犯行を手引きするメイドも信用してはならないという声もある。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news03&command=body&no=427&
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