ドゥテルテ大統領、警察による容疑者大量殺害をさらに推進
事実上の『戒厳令』が首都圏に布かれているような、警察による犯罪容疑者に対する摘発名目で、8月16日にはマニラ市内で25人が殺害された。
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前日の15日にはマニラ首都圏に隣接するブラカン州で32人の容疑者が警官に射殺される事件が発生。
7月30日にはミンダナオ島オサミス市長など15人が殺害されたが、これらの事件に対してドゥテルテ大統領は賛辞を捜査陣に贈っている。
相次ぐ容疑者大量殺害に対して、人権団体や法曹関係者などから強い批判が出ているが、ドゥテルテ大統領は意に介さず『毎日、何十人も犯罪者を殺す』と警官による、超法規殺人を擁護、推進する立場を強調している。
このため、今回のマニラ市での大量殺害はマニラ市全域に渡って行われた、管轄警察署による実績作りの『殺人ゲーム』の様相を示し、殺害された25人の内訳は警察発表では14人が違法薬物関与者、11人が強盗容疑者となっている。
何れも捜索時に武器による抵抗があったために射殺に至ったと警察側は述べて証拠を示しているが、その多くは警察に都合の良いものかでっち上げで、最初から殺害を狙っていると指摘されている。
この警察による大量殺害に対して、ドゥテルテの腰巾着という評価のある元ダヴァオ警察署長であった国家警察長官は『取り締まりを更に強化する』と言明。
ドゥテルテは『違法薬物関与者の抹殺』を選挙スローガンに泡沫候補から大統領に当選した人物で、当選後の1年間で既に1万人は殺害しているとの人権団体の指摘もある。
そういった強硬姿勢を取れるのも抹殺政策を支持する国民の支持が厚いためであるが、こういう異常な政策は民主主義、法治主義国家の崩壊に繋がるとの批判も強い。
またドゥテルテの姿勢と国内の風潮に対して野党に属する副大統領のロブレドは憂慮と批判の声明を発し、対決色を強めている。
同様に前大統領のアキノもドゥテルテの違法薬物関与者抹殺の成果は疑わしく、違法薬物は相変わらず国内に蔓延していると批判を行っている。
ドゥテルテの残る任期は5年弱あり、超法規殺人でどれほどの数字になるのか誰も行方は見えない状態となっている。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news01&config=&command=body&no=420
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