香港・金融管理局総裁「住宅市場は97年並み」
香港金融管理局(HKMA)の陳徳霖・総裁は5月29日、立法会財経事務委員会の会議に出席し、住宅市場の過熱ぶりに警鐘を鳴らした。
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30日付香港各紙によると、陳総裁は「市民の収入と住宅価格には深刻な食い違いが出ており、現在の市況は20年前の光景に似ている」と指摘。
現在の収入に対する住宅ローン負担比率は平均71.5%に達していることを挙げ、1997年の106.8%より低いものの、97年の金利が10%以上だったのに対し現在は約2%に過ぎず、今後の金利上昇で負担が拡大すると説明。
現在、住宅を購入している人の購買力は実のところ高くはなく、「住宅価格は上がる一方で下がらない」「今買わないと買えなくなる」との焦りで住宅購入が活発化しているとみている。
陳総裁は住宅を購入する市民に対し、住宅価格と金利の2大リスクに注意するよう呼び掛けた。
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