「韓国曉星(Hyosung)」、スパンデックス生産拡大のため、ベトナム事業への追加投資を計画
韓国の大手化学・繊維企業曉星(Hyosung Corp.)はベトナムでの投資を拡大すると予想されている。同社のベトナム事業は昨年、数ある子会社のうち最大の利益を上げている。
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5月3日のFinancial Supervisory Servicesによると、曉星は2016年、ベトナム事業で1487億ウォン(1億3100万米ドル)の純利益を上げた。これは同社の26の子会社のうち最大である。同社の売り上げは11億ウォンに達し、3年連続で10億ウォンを超えた。
米国経済を最優先とするドナルド・トランプ大統領がアメリカの環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)からの撤退を表明しベトナム縫製産業に対する打撃が懸念されたものの、曉星のベトナム事業は順調な利益を上げた。TPPでは加盟12か国が関税の削減、撤廃に合意している。
TPPによりベトナム製品は米国をはじめとする加盟国に低関税で輸出できることを見越して、韓国企業はベトナムの繊維産業への投資を急速に拡大してきた。韓国はTPPに加盟していない。米国の撤退表明以降、多くの韓国企業がベトナムでの投資計画の見直しを進めている。
しかし、繊維産業関係者によると、近年の堅調な売り上げとベトナム政府のさまざまな投資誘致策に後押しされ、曉星はベトナム事業への投資再開を予定している。
曉星はベトナムでのスパンデックスの年間生産量を現在の5万トンから8万トンに拡大することを計画中であると報じられている。この拡張が実現すればベトナム工場は同社最大のスパンデックス生産拠点となる。現在年間10万トンのタイヤコードの生産も徐々に増やす予定だという。
同社は10年前にベトナムで最初の工場を建設して以来、主に繊維と工業用素材を生産してきたが、化学工場も近く事業に加わる見込みである。同社はホーチミン市近郊のCai Mep工業団地で総額12億ドルを投資し、天然ガス由来のポリプロピレン(PP)及びプロパン脱水素(PDH)工場、液化石油ガス(LPG)貯蔵施設の建設を予定している。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2862.html
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