ベトナム中流階級が選ぶファッションブランドとは? 〜成功者のための服〜【中編】
Knight Frank Wealth Report 2015によると、ベトナムの超富裕層人口(UHNWI)の数は2024年までに300人にもなると予測されている。
純資産3000万米ドル以上を保有する超富裕層人口の増加率が159%もあるのは、ベトナムが最も急速に発展している国であることを示しており、アセアン諸国ではインドネシアの132%が続く。
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ラグジュアリーファッションに対する渇望
アジアの超富裕層は総額5兆9000億米ドルの純資産を保有しており、北米の5兆5000億米ドルを上回っている。
さらにこのレポートによると、アジア全体において今後10年間で91%も超富裕層が増加すると予測している。
しかし単にこうした超富裕層だけが増えているということではない。Euromonitor Internationalによると、2013年には10万人以上のベトナム人が年間7万5000米ドル以上の所得を得たという。
中国同様、ベトナムの非常に豊かな人々は資金の投資先を模索するだけでなく、消費支出の機会も求めている。
約9000万人が暮らすベトナムにおいて、贅沢品は強い威信を示すことができるため、中流階級層においてもこうした商品を買い求める動きが出ている。
Nielsenの調査によると、ベトナムはブランド志向という点で中国とインドに続く、世界第3位に位置している。
さらに、調査に回答した者の56%が機能面では同じであったとしても、よく知られていないブランドと比較してブランド品にはより多くを支払う意向があると回答した。
Euromonitor Internationalは、ベトナムのアパレル市場が2017年までに42億米ドル規模に達すると予測している。
ベトナムで初となる高級ファッションブランドはフランスのLouis Vuittonで、1997年以降Dior、Burberry、Ermenegildo Zegna、BulgariやHermesなど多くのブランドがこれに続き、多額の利益を上げてきた。
Hermesのブティックは2008年にハノイにオープンしたが、毎年20〜30%の増益を達成している。
その他Loewe、Marc Jacobs、GivenchyやBalenciagaなどの高級ブランドは、フランチャイズ方式を採用し、専属パートナー企業によって運営されている。
今年の初め、イタリアの高級ファッションブランドDolce & Gabbanaはホーチミン市のRex Hotelにベトナム初となる期間限定店舗をオープンさせた。
ミラノのデザイナーGiovanni Bressana氏がデザインし、赤をテーマカラーとするDolce & Gabbanaの店舗では、最新の女性コレクションをベトナムの顧客に提供している。
Dolce & Gabbana はIPPグループによってベトナムに導入されたが、このIPPグループはDolce & Gabbana以外にもBurberry、Chanel、CKやSalvatore Ferragamoなどの高級ブランドを手掛けている。
IPPグループのCEO であるLe Hong Thuy Tien氏によると、この期間限定店舗は、5月にオープン予定の常設旗艦店の前哨となるという。
Photo by PLNtoGBP on Flickr
(下編につづく)
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2809.html
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