成長株!? ブラジルのプラスサイズ・ファッション市場
ブラジルでは長らく食育が重視されてこなかったこともあってか、成人の3分の2が肥満状態との調査結果がある。しかしながら「ミス・プラスサイズ」という豊満な女性のコンテストがあったり、電車・バスには大柄な人専用座席があるなど、肥満状態に関する社会の寛容度は比較的高い印象を受ける。
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ブラジルのプラスサイズ市場は1億人規模ともいわれているが、今後も有望なジャンルであることを再確認できるニュースが入ってきた。
TVグローボが2月26日、経済情報番組「ペケーナス・エンプレーザス・イ・グランヂス・ネゴーシオス」で伝えたところによると、当面、ファッション界でプラスサイズ需要は拡大し続けるという。
ブラジルには年齢を問わず美しさに対するこだわりの強い人が多いが、ファッションコンサルタントのマヌ・カルヴァーリョさんによると、ひと昔前までは豊満な女性の服といえばグレーや茶色、黒がほとんどだったという。今はデザインも色も柄も痩せ型の人用のモデルと同じものがそろっている。
30年以上衣料品の縫製・卸売をしてきたサンパウロの企業「フラミンガ」は、2013年、インターネットを通じてL、LL、XLサイズを専門に扱う小売りを始めた。商品ラインナップも広げ現在は50ブランドの洋服だけでなく、下着、帽子、アクセサリー、ビーチファッション、ブーツなども扱っている。
同社は売上額は明かさなかったものの、1日の注文は約50件、2016年の売上伸び率は45%だったという。
パーティやウェディング関連衣料品についても同様の傾向があるようだ。
2003年にティナさんとブルーノさん夫婦が立ち上げた「ファッション・ノイヴァス(新婦ファッション)」は結婚式用のドレス、タキシードを扱う衣料品店。夫婦は開店から10年たった3年前、プラスサイズ市場に参入する必要性を強く感じた。サイズが合わないことが原因で多くの顧客を逃すという苦い経験が続いたからだ。
この店では新郎新婦だけでなく、式の来賓・仲人などのためにもプラスサイズラインナップを用意している。月商8万レアル(約300万円)のうち、今ではプラスサイズ商品が売上の半分を占めるという。
花嫁衣装に身を包み満足そうな顧客、フランシーニさんは言う。
「花嫁は必ずしもみんな背が高くて痩せ型のモデル体形ではないんです。いろんな人がいるんです。背が低かったりふくよかだったり。それぞれが自分の好みにあったものを選べるべきだと思います」(フランシーニさん)
ブラジルの10歳から19歳までの人口のうち、21.7%はプラスサイズ市場の顧客層に含まれ、L、LL、XLといった大きなサイズの洋服を使っているという。
Flaminga(フラミンガ)
www.flaminga.com.br
Fashion Noivas(ファッション・ノイヴァス)
所在地: Rua São Caetano, 185/189 – Bairro Luz São Paulo/SP – CEP: 01104-001
電話: (11) 3326-3599/(11) 9.4724-4282
ウェブサイト: www.fashionnoivas.com.br
(文/余田庸子、写真/Divulgação)
ソース:http://megabrasil.jp/20170307_34242/
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