シンガポール、今年度予算は大幅黒字、エコノミスト予想
3月が期末の今年度予算は大幅な黒字になるとエコノミストは予想している。経済は減速しているものの、歳入は引き続き堅調に推移しているためだ。
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OCBC銀行のエコノミスト、リン氏によれば、物品・サービス税(GST)、印紙税、その他諸税は前年度以上が見込めるという。製造業が年末にかけ好調で、昨年の経済成長率は速報値を上回る見通しだ。
リン氏は50億Sドル(約4,000億円)の予算黒字を予想している。大華銀行(UOB)のエコノミスト、タン氏は下半期の経済持ち直しを理由に、67億Sドル(約5,300億円)の黒字を見込んでいる。
政府予想は34億4,000万Sドル(約2,700億円)の黒字で、正味投資リターン(NIR)の増加が主な理由だ。NIRの枠組みでは政府は、シンガポール政府投資公社(GIC)、テマセク・ホールディングスの両国営投資会社と、シンガポール金融管理庁(MAS=中央銀行)の3者が長期にわたり上げると見込める純利益の最大50%を歳入に組み込むことができる。
今年度の組み込み額は147億Sドル(約1兆1,700億円)と想定しており、所得税収を超え初めて税収1位の座を占めることになる。
今年の予算についてDBS銀行のシア氏は、経済転換、構造改革に歳出の多くが充当されると予想している。経済についてCIMBプライベートバンクのソン氏は「経済の前進力は弱いが、昨年末の数ヵ月、製造業は好転した」と述べ、ほかの部門への波及の可能性を指摘した。
ソース:http://www.asiax.biz/news/42187/
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