シンガポール・12月の貸付残高は3%増、企業向け融資が16ヵ月ぶりに増加
シンガポール金融管理庁(MAS)が発表した、昨年12月における銀行の貸付残高は、前年同月比2.9%増の6,173億5,000万Sドル(約49兆円)だった。増加は3ヵ月連続。企業向け貸付残高が2.8%増の3,670億Sドル(約29兆円)と、16ヵ月ぶりに増加に転じた。個人向け貸付残高(住宅ローンを含む)は3.1%増の2,500億Sドル(約20兆円)と堅調を維持した。
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DBS銀行のエコノミスト、シア氏は「唐突な利上げがない限り、ビジネス環境の改善に伴い、企業向け融資も加速する」と語った。企業向け融資の増加は、農業、鉱業、製造、建設がけん引し、貿易関連業向け融資の不振を補った。
製造業への貸付残高は0.9%増の262億Sドル(約2兆円)、建設業向けは1.7%増の1,214億Sドル(約10兆円)、金融機関向けは16.9%増の803億Sドル(約6兆円)だった。商業向けは3%減の640億Sドル(約5兆円)。ビジネスサービス、運輸・倉庫・通信業向けは増加を維持した。
個人向けのうち、住宅ローン残高(つなぎ融資を含む)は4%増の1,920億Sドル(約15兆円)、クレジットカード貸付残高は5.2%増の108億Sドル(約9,000億円)、株式融資は8.4%増の24億6,000万Sドル(約2,000億円)、自動車ローン残高は微増の79億Sドル(約6,000億円)だった。
個人向け貸付残高の増加率はこの先、これまで同様、小幅にとどまる見通しだ。
ソース:http://www.asiax.biz/news/42150/
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