ブラジルの実質金利、世界最高、8.53%でダントツ
TVグローボが12月16日(金)、報道番組「ボン・ヂーア・ブラジル」で伝えたところによると、ブラジル政府の種々の金利引き下げ政策にもかかわらず、インフレ調整後の実質金利は世界で最も高い水準のまま推移しているという。
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インフィニティ社の調査によると、世界の高金利ランキングでブラジルの実質金利は8.53%でダントツの1位だ。
2位ロシア(4.56%)、3位コロンビア(3.51%)を大きく引き離している。経済状況がブラジルと似ていると思われているチリの順位は11位だった。
経済活動活性化のための政府の金利引き下げ努力は、現段階では低金利を求める層には届いていない。ブラジル中央銀行は10月、11月と続けて政策金利(Selic)引き下げを行ったが、その恩恵は消費者レベルにまで達していない。
エコノミストの見解では、銀行は個人貸付や分割払い金利の引き下げには慎重だという。雇用情勢や賃金水準を見る限り、まだ経済危機を脱しておらず、個人への与信には慎重にならざるを得ない。
経済の活性化には個人事業主・中小企業向けの小口の貸付や個人向け分割払い、クレジットカード金利が下がることが不可欠。しかしながら、いまだに金利低下の恩恵をなかなか感じれない状況だ。
全国経営財務会計エグゼクティブ協会(ANEFAC)の調べによると、クレジットカード金利は10月の457.21%からむしろ上昇し、11月には459.53%となっている。銀行借り入れ利息は少し下がり、10月の4.68%から11月は4.62%となった。
ブラジル政府は小口貸付やクレジットカード金利の低下に向けて包括的な政策を検討するとしている。支払を適時行っている借入人・カード利用者には低減金利を適用できるようにする、加盟店手数料負担を軽くする、などの案が出ているという。
(文/余田庸子、写真/Marcos Santos/USP Imagens)
ソース:http://megabrasil.jp/20161221_33128/
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