アキノ前大統領が卒業した私立アテネオ大では、首都圏ケソン市、セブ市、ダヴァオ市の各キャンパスでは大学院生を含む総投票数3343人の内、ロブレドを支持したのは3197人で95.6%と、独走するマルコスを寄せ付けなかった。
副大統領候補ではロブレドと組むパギリナンが2909人を得て、現大統領の長女でダヴァオ市長、マルコスと組んで副大統領選に出て有利に地元で戦いを進めるたサラを圧倒した。
首都圏マニラ市のファーイースタン大は総投票数7345人中ロブレドに投票したのは6618人、90.1%を得、首都圏では強いと見られたモレノ候補を全く寄せ付けず、マルコス以下他候補も支持は極端に低かった。
首都圏ケソン市にある国立フィリピン大ディリマン校でもロブレドは95.4%。パギリナンは84.4%を得て他候補に大差を付けた。
その他の私立大学でもロブレド-パギリナン組を支持する流れは変わらず、2位以下を寄せ付けなかった。
このようにエリート予備軍とされる大学生の間ではロブレド-パギリナン組の支持は高いが、フィリピンの大多数を占める貧困層はマルコス-サラ組を支持するものが多く、この層が鉄板支持層となって同組の選挙戦を有利に進めているのは否めない。
残る1ヶ月間の選挙運動いかんによっては逆転の可能性もあり、実際経済分析機関などでは独走と見られているマルコス-サラ組に対して、マルコスに関しては不安定要素が多いとして、当選は確実という見方は少ない。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news01&config=&command=body&no=546