2021年5月18日

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フィリピン:コロナ禍の不況感の中で  3年に1度の選挙まで1年を切る

フィリピン:コロナ禍の不況感の中で  3年に1度の選挙まで1年を切る

フィリピンは3年に1度、全国統一選挙が行われ前回の2019年は上下院議員、州、市、町の自治体首長と各種自治体議員が選出され、任期は上院議員の6年以外は何れも3年。

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【写真は前回2019年上院選で右4人はドゥテルテ人気に乗って当選】

 
その前の2016年選挙では上述議員と首長選出に加えて、正副大統領選があり、現ドゥテルテが当選したが、正副大統領は続けて出来ず、これはマルコス独裁政権が20年続いた反省から来ている。

 
来る2022年選挙は正副大統領選が含まれる大型選挙になり、コロナ禍で不況感が広がる中、毎回選挙年には莫大な金が動きGDPを押し上げるために特需として期待感も広がっている。
 
2022年5月9日に投票日は設定されていて、既に1年を切っているが、正副大統領と上院議員選立候補届け出は10月1日~10月8日までとなっており、立候補を認められた候補者は翌年の2月8日~5月7日までの長い選挙戦に突入する。
 
これは表向きの選挙期間であって、既に水面下では立候補が予想される候補者によって選挙戦は始まっているが、コロナという非常事態下で、選挙管理員会は選挙運動に対する細目が決められない状態となっている。
 
また、フィリピンは日本のように18歳になれば自動的に居住する自治体が選挙権を与えてくれるのではなく『登録』を行う必要がある。
 
この登録は昨年から自治体で始まっているが、18歳以上の若年層で新たに選挙権を得るのは700万人と推定されているが、現在までに新規登録を済ませたのは200万人程度となっている。
 
これはコロナ禍で登録を中断した自治体が多いことによるもので、政府はモールなど人の集まる所で登録を行うようにすると述べているが、9月30日の登録締め切りまでどこまで伸びるか不確定要素が強い。
 
この選挙登録は2回選挙を棄権すると自動的に抹消されるために、新規登録者以外にも復活登録をする人も多く、特に登録締め切り間際には登録場所の大混乱が起きている。
 
こうしてフィリピンは投票率80%という驚異的な数字を生み、日本のように50%どころか30%程度の投票率の多い選挙と比較すると驚異的な数字だが、投票よりも3年に1度の『フェイスタ(お祭り)』のためと冷めた見方もある。
 
フィリピンの選挙は『金権選挙』で、選挙カーの上からTシャツや食料を撒くのは普通で、当然買収など当たり前で、選挙終盤には1票いくらで金が廻ったという話は掃いて捨てるほど出て来る。

 
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news01&config=&command=body&no=524

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