100万人を突破した日は4月26日で、その数は100万6428人となっていて、3ヶ月余で倍増してしまった。
2日後の4月28日のDOH発表では102万0495人となり、感染者数は毎日1万人前後発生し、長引く防疫措置の効果が上がっていないことが明らかになっている。
なお、同日の日本の累計感染者数は57万2888人で、人口が同規模のフィリピンと比べて半分近い発症数だが、日本はPCR検査の絶対数が少なく実際はもっと多くの罹患者が出ているとの指摘も強い。
特に大阪は過去最悪の感染者数を数え、一方東京はその半分程度と数字は表しているが、東京はPCR検査数が大阪の半分という調査もあり、東京都は意図的にPCR検査を少なくし感染者数の実態を押さえているのではないかとの疑念も出ている。
これは後手後手対応の日本政府も同じで、流行初期にPCR検査の拡充を進めず感染者数を少なく見せていた結果が、3度目の緊急事態宣言を出さざるを得なかった要因とも指摘されている。
また、日本は外出や営業について『強制』ではなく『要請』というお願いベースで感染対策をしていることも、感染拡大を押さえられないのではないかと指摘もある。
しかし、フィリピンが戒厳令以上に厳しい外出禁止措置などを長期間続けても、感染蔓延を防げていない現状を考えるとお手上げであることは確か。
最後に頼るのはワクチン接種だが、フィリピンも日本も接種率は1%台と遅々として進まず、フィリピンは各国の購入競争に遅れを取り、日本は大風呂敷を広げるだけで実態が伴わない思い付き施策ばかりの連発で、信頼感を失っているのが実情である。
フィリピンの強気で知られるドゥテルテ大統領も新型コロナに関しては弱気で『神に祈るしかない』と公言し、日本の首相も『神風』を頼る様な状態に陥っている。
【写真はコロナ禍でも日常風景が続くセブ島北部の市場の様子】
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news01&config=&command=body&no=523