同ホテルの『アポ』とはフィリピン最高峰のアポ山(標高2954m)を、ホテルから眺められることから命名されている。
フィリピンの新型コロナは未だ収束には遠く、現在累計感染者数72万人を数え、3月29日には1日当たりの新規感染者数1万人を超える過去最高の事態となっている。
このため政府はマニラ首都圏と近隣4州に対して一番規制の強い防疫措置を講じているが、折からの『聖週間』のために人の移動が激しく、効果は限定的と見られている。
このコロナ禍でフィリピンのあらゆる業種が影響を受けて失業者も急増し、国内総生産(GDP)も落ち込んでいる。
国内、国際共に人の移動が制限されているために観光関連業種は大打撃で、国内航空会社は軒並み大赤字を抱えているが、ここに来て政府事業の海外からの大量のワクチン空輸で息をついている。
しかし、ホテル業界は頼りにしていた海外からの観光客が途絶えて悲惨な状態で、次々と休業、或いは廃業するホテルが生じていて『アポ・ヴュー・ホテル』もその波に飲み込まれてしまった。
その波は一流ホテルにも波及し、昨年『マカティ・シャングリア・ホテル』が一時休業に追い込まれているし、ダヴァオ市では2020年に、245室を持つ『マルコ・ポーロ・ダヴァオ』が休業措置が取られた。
その波は国内有数のリゾート地で知られるセブでも顕著で、どこも縮小や低料金で地元客の取り込みを図っているが根本的な解決にはなってはいず、特に大型ホテルは夜の窓の明かりがわずかしか点いていないのが多く、このまま状況が好転しない限り休業、廃業するホテルは増えると見られている。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news02&config=&command=body&no=411