同社のLê Tiến Trường社長はフェイスマスクや個人用保護具の需要は急速に減速していると述べた。
また、このような状況下では、多くの繊維・履物企業は、パンデミックに対処してきた経験を生かして、必要に応じて計画を変更し、新型コロナが抑えられた後の新たな状況に対応するために、新たな市場を見つけることに自信を持っている。
スポーツウェアは、運動に対する意識が高まり、パンデミックの間に最も成功した分野である。
Euromonitor Internationalによると、2020年には世界のスポーツウェアの需要は約8%しか減少しておらず、全体で16%の減少を見た業界の中では最も低い水準となっている。
過去5年間のスポーツウェア市場の年平均成長率は6.5%で、業界平均の1.5倍であり、2025年までには世界全体で4790億米ドルの価値があると予想されている。
Thành Công Textile Garment Investment Trading株式会社は、布製マスクやPPEなどの新型コロナ関連アパレル製品の輸出機会を掴んだおかげで、2020年に最も成功した事業の1つと考えられている。
しかし、同社のTrần Như Tùng副社長は、ワクチンの登場により、布製マスクや防具の需要がコロナ以前のレベルに戻ってきていると述べた。今年、同社は医療保護具と抗菌マスクの受注を止めた。
今後も需要が増加するであろうTシャツやスポーツウェアなどの従来の製品に注力しており、スポーツウェアの注文は今年の最初の6ヶ月間はすでに十分な数があるという。
ベトナム繊維協会によると、現在、多くの企業がスポーツウェアを中心に4月末までの注文を抱えている。
Thế Kỷ Yarn株式会社のĐặng Triệu Hòa社長は、高品質で競争力のある価格の糸に焦点を当てていく予定であると述べた。
昨年8月1日に発効したEUとベトナムの自由貿易協定(EVFTA)により、ベトナムの衣料品輸出に対する関税が70%以上削減された。
Bảo Việt Securities株式会社によると、履物と繊維部門も関税削減の恩恵を大きく受けているという。
織物や衣料品を輸出している他のほとんどの国がEU圏との貿易協定を結んでいないため、EVFTAは、原産国の要件を満たしている企業にとっては、履物、織物、アパレル製品の輸出に大きなチャンスを与えていると付け加えている。