マッキンゼーが昨年末に発表した報告書によると、世界のファッション産業の利益は93%減となり、10以上の大手ファッションブランドが倒産し、米国のファッションサプライチェーンでは約20万人の労働者が職を失ったという。
また、ベトナムの繊維・アパレル製品の市場シェアは昨年、途切れることのない生産活動により成長を遂げ、米国市場で初めて20%のシェアを獲得し、数ヶ月間市場シェアをリードしてきた。
1月だけでも現地の繊維・アパレル産業の輸出額は前年比3.3%増の約26億米ドルとなり、そのうち一部の製品は9%から36%の高成長率を記録した。
今年、ベトナムの繊維輸出が10.5%のマイナス成長率を記録したのは25年ぶりで、2019年の390億米ドルと比較して350億米ドルにしか達していない。
これにもかかわらず、世界的な総計が22%以上減少する中で、現地の繊維・アパレル産業の業績は比較的肯定的に捉えられている。
Vinatex社長のLe Tien Truong氏は、世界の繊維市場は2022年の第2四半期に跳ね返ると予想されていると述べ、新型コロナ大流行による複雑な展開のため、この分野には多くの課題が待ち受けていると付け加えている。
これに伴い、国内の繊維・アパレル産業は今年、約390億米ドルの輸出額を達成すると予想されており、地元企業は市場の拡大を後押しし、EU・ベトナム自由貿易協定(EVFTA)や包括的かつ進歩的な環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)などの自由貿易協定(FTA)の恩恵を最大限に活用して輸出を強化することが期待されている。