オーストラリアのシンクタンク『ローウィー国際政策研究所』が世界98の国と地域の政府によるコロナ対応について評価を行い、フィリピンは79位と厳しい評価を受けた。
この調査は累積感染者が100人になった日から36週間の間にどのような対応したかを数値化したもので、調査内容は次の6項目になっている。
①感染者数、②死者数、③人口100万人当たりの感染者数、④100万人当たりの死者数、⑤検査実施数に対する陽性者数、⑥1000人当たりの検査数としている。
上記の6項目の評価を最高100として、数値が高いほど新型コロナ対応が優れている国・地域となっている。
その結果、最も高い評価を得たのは94.4点のニュージーランドで、2位にヴェトナム(90.8)、3位に台湾(86.4)、4位にタイ(84.2)が入った。
アセアン加盟国では13位のシンガポール、16位のマレイシア、ミャンマー24位と上位グループに入っている中、フィリピンの79位(30.6)は、世界でも稀に見る長期ロックダウンもあまり効果がなかったとの批判が強い。
なお、フィリピンと感染者数を競っていたインドネシアは85位(24.7)となり、それを見てフィリピン政府関係者は胸をなでおろしているがどちらも対策が不味いことには変わりない。
K防疫と当初は自慢していた韓国だが20位(69.4)と数値化してみるとそれ程でもなく、感染拡大中の日本は45位(50.1)と中位に留まり、政府の後手後手政策が功を奏していない実態を浮き彫りにさせた。
アジアの国では最多感染者を抱えるインドが86位(24.3)、最下位はブラジルの(4.3)となり、この国はほとんど放置状態ということが分かる。
新型コロナは先進国を襲い、66位イギリス、73位フランス、感染数者数と死者数が最多のアメリカは94位(17.3)とワースト5に入った。
この調査から国の体制よりも指導者と政府機関の資質によってコロナ感染の明暗が分かれることが明らかになり、絶望的な感染爆発が起きるのではと危惧されたアフリカの多くの国は上位から中位グループに名を連ねている。
なお、新型コロナの起源とされる中国は客観的データを隠匿しているために、調査不能という結果になっている。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news01&config=&command=body&no=517