インドネシア:草花咲き乱れる花の庭園 チアンジュール タマン・ブンガ・ヌサンタラ
高層ビルや巨大ショッピングモールが林立するジャカルタでも、目抜き通りの中央分離帯や駐車場の片隅の緑地帯などに、それは見事な植物が植えられています。ゆっくり見てみたい…と思っても忙しい毎日、街中ではそうも行かないこともあるでしょう。そこで、今回のおすすめ観光情報は広々とした敷地に色とりどりの草花が咲き乱れる花の庭園、西ジャワ州チアンジュールにある「タマン・ブンガ・ヌサンタラ」を紹介します。
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「タマン・ブンガ・ヌサンタラ」は1995年にインドネシア初の花をメーンテーマとして開園した公園です。南米、オーストラリア、南アフリカ、アジアなどの花を咲かせる植物「顕花植物」のコレクションや、珍しい木々が5万平方メートルという広大な敷地に配置され、テーマごとの庭園となって展示されています。
メーンゲートを入ると目の前に広がるのは見晴らしの良い庭園風景。広場から流れるように続く水路が、視界を庭園中央部からさらには遠くの山々まで誘い、その計算され尽くされた設計はルネサンス庭園か、はたまたオーストリアのシェーンブルン宮殿でも彷彿させるような美しい風貌です。遊び心も忘れません。水路に沿った階段を下りていくとペアの猫や恐竜の形にモデリングされたキュートな緑のオブジェが来園者を歓迎してくれます。
庭園内はテーマごとの「タマン(庭園・ガーデン)」になっており、それぞれ趣向を凝らしたガーデニングがなされています。目玉アトラクションのひとつラビリンスは植木の迷路、フレンチガーデンはルイ14世時代に黄金時代を迎えたという幾何学的なガーデニングスタイル、バリ島ガーデンにはバリ島そのままの割れ門やガゼボを配置、そして松の木や庭石が並ぶ日本庭園まであるという、庭巡りをしながら、さながら世界旅行でもできそうなバリエーションで、広い敷地も飽きることなく散策できます。
それでもやはり屋外、暑いし歩き通しは疲れてしまうという方も大丈夫。園内には専用の乗り物もあり、別料金で利用できるようになっています。
一風変わった建物「ルマー・カチャ(ガラスの家)」はベゴニアの特別室。中南米、アフリカ、アジアを中心に世界中で1800種以上もの原種があるとされるベゴニアは、赤道を挟んだエリアが主な生息地ということで、インドネシア原産の珍しい種も多数あるのだろうと期待できます。また、現在では1万種を超える新種・雑種もあるのだそうで、ボゴール植物園でも交配種の研究が行われているのだそうです。
そんな多様性に富み未知の可能性を秘める奥深いベゴニアを特別展示する「ルマー・カチャ」、その中には期待をはるかに超えた膨大な数の珍しいベゴニアが植えられ展示されています。日本ではコップ程度の大きさのガラス容器で栽培し、オシャレなインテリアとして楽しむテラリウム栽培というのもベゴニアのおすすめの栽培方法のひとつなのだそうですが、そう考えるとイベントホール位もありそうな「ルマー・カチャ」はガラス容器の巨大版。色も形も模様も異なる多種多様なベゴニアの葉は時間が過ぎるのも忘れて熱中してしまうほど魅力的で、園芸好きさんはもちろん、インドネシア在住の皆さまにとっても必見です。
「タマン・ブンガ・ヌサンタラ」。「大規模社会的制限(PSBB)」中のジャカルタや西ジャワですが、屋外の庭園散策と美しい草花の潤いでひと時の息抜きにいかがでしょうか。(日本旅行インドネシア 水柿その子 写真も)
◇PT. JABATO INTERNATIONAL
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ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/53712.html
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