内訳はルソン島北部のカガヤン州やイサベラ州のカガヤン・ヴァレー地域が22人で最多だが、同地域に流れるカガヤン川にあるダムの緊急放水によって9人が死亡するなど不手際も指摘されている。
カガヤン川は支流も多くフィリピンで最も広い流域を持つ川だが、台風ユリシーズを含めて4つの台風が相次いで襲来、多量の雨を降らせたために洪水が発生し、流域住民40万人以上が被害を受けた。
この洪水被害は地元の災害対策関係者によると『過去40年で最大、最悪』と判断され、カガヤン州は災害事態宣言を出した。また、同流域は米などの栽培が盛んで、相次いだ台風によってカガヤン・ヴァレー地域の農業被害は20億ペソ(約42億円)以上と農業関係者は明らかにしている。
政府も今回の被害を重く見て、15日にドゥテルテ大統領、ロブレド副大統領が相次いで現地入りし手厚い支援を約束した。
フィリピンの気象観測機関によるとフィリピンには年内に大きな台風が3つ以上襲来すると予測されているので、復旧する前の再被害が懸念されている。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news01&config=&command=body&no=512