発表によると前年同期と比べてマイナス11.5%となり、コロナ禍による経済停滞は回復の兆しは見えない。
また、第2四半期(4月~6月)のGDP速報値はマイナス16.5%と発表していたが、これをマイナス16.9%に修正した。
この数値は1981年に四半期統計の集計を始めた以降で最も悪いマイナス・ポイントとなった。
これによって、第3四半期は5.4ポイント良くなったものの、3四半期(1月~9月)連続でマイナスとなり、史上初の3四半期連続マイナス成長となった。
産業別の内訳だが、サービス業を除く業種がマイナス17.2%と大きく落ち込み、サービス業はマイナス10.6%となった。
農業はプラス1.2%を記録したが、相次ぐ台風被害のために第4四半期(10月~12月)は大きく落ち込むと予想されている。
多くの経済活動が落ち込む中、金融・保険業種は6.2%と高い成長率を記録したが、コロナ禍の社会不安が反映した形になっている。
この様に全体として不調な中、政府の経済担当者は経済は回復基調にあると、楽観的な見通しを述べているが、回復ペースはかなり緩く、元の様なプラスになるのはかなりの時間がかかると見られている。
こういった現状から国際的な機関からフィリピンの通年GDPは何れもマイナスになると予測され、国際通貨基金(IMF)はマイナス3.6%の評価からマイナス8.3%と大幅な下方修正を行った。
この数値は世界銀行のマイナス6.9%やマニラ首都圏に本部のあるアジア開発銀行(ADB)のマイナス7.3%よりも低い。
また、国内最大の商業銀行であるBDOユニバンクによると、2020年のGDPはマイナス8.3%と見ていて経済回復の道は険しいことを示した。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news02&config=&command=body&no=404