ただし、フィリピンの目撃者は警察や軍などから圧力をかけられると証言を翻す、だんまりを決め込むためにこういった証言はやがて地に潜ってしまい、捜査、裁判の障害ともなっている。
また、銃撃後に病院に運ばれ4時間後に死亡した別の17歳は殺害者は病院で警察との証言を親族に残していて、警察が関与したことが濃厚になっているが、国家警察のコタバト州本部長は『憶測でに過ぎないと』と打ち消しに必死になっている。
事件で殺害された9人は、バンサモロ・イスラム自治政府(BARMM)の出身者であるために、同暫定統治機構も『武装し検問を行えるのは軍か警察しかいない』と強く非難した。
また、中央の人権委員会も事件を重視し、高性能銃が使われたために『警察による犯行の可能性が高い』と見て調査を始めた。
警察や軍が農民活動家や人権活動家を狙って殺害することはフィリピンでは数多く発生していて、最近でもセブ島隣のネグロス島のサトウキビ栽培農民活動家への大量殺害が起きている。
これに対して、犯人解明は全く進んでいなくて『泥棒に金庫番をやらせるようなフィリピンでは無理』と自嘲の声も流れる。
こういった事件が頻発するのはドゥテルテが人権よりも強権をスローガンにして大統領に当選したことと関係が深く、この手の人権侵害事件が収まる気配は全くない。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news01&config=&command=body&no=506