新型コロナ大流行の影響を受けたにもかかわらず、ベトナムはバングラデシュを抜いて、中国に次ぐ世界第2位の繊維・アパレル輸出国になることに成功した。
バングラデシュ輸出促進局によると、同国は今年の上半期に既製服飾品を輸出して119.2億米ドルを調達したが、ベトナムの数字は約131.8億米ドルであった。
ベトナムの繊維・アパレル製品の輸出額は7ヶ月間で12.1%の減少に終わったが、合計で162億米ドルを稼ぎ出した。
これらの数字に対して、バングラデシュの衣料品輸出業者は、新型コロナ大流行の影響でベトナムのライバルに遅れを取らざるを得なくなったと説明した。
バングラデシュ・ニット製造輸出協会副会長であるMohammad Hatem氏は、バングラデシュの繊維・アパレル産業は3月から5月にかけて新型コロナによって生産活動とサプライチェーンが中断されたために急落したと述べた。
「他方、ベトナムの生産活動は、ウイルスの拡散を抑えているため、あまり影響を受けていない」とHatem氏は付け加えた。
特に注目すべきは、バングラデシュの繊維・アパレル製品の輸出が3月に20.14%減の22.5億米ドルとなり、4月にはさらに85.25%減の3.75億米ドルとなったことである。実際、これらの減少は、同国からの輸出の歴史の中で最大の減少を記録している。
5月に入ると、バングラデシュの輸出収益は改善し、12.3億米ドルに達したが、年初からでは62%の減少を記録した。その後、6月には繊維・アパレル製品の輸出が回復の兆しを見せ、22.4億米ドルに達した。
1月から6月にかけて、ベトナム企業は中国やバングラデシュで起きているような生産停止をしていない。その結果、米国やEU向けに出荷される現地の繊維・アパレル製品の市場シェアが上昇している。
ベトナム繊維協会の代表者は、世界の繊維・アパレル産業全体の落ち込みと比較して、ベトナムは12~14%と比較的小さな落ち込みにとどまったと述べた。同時に、バングラデシュとインドの輸出は今年の最初の6ヶ月間に23%の落ち込みを記録した。
これにもかかわらず、新型コロナが世界の輸出に大きな影響を与えているため、ベトナムの繊維・アパレル産業は依然として多くの課題に直面している。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_4365.html