イスタナで催された記念式典には、ジョコウィ大統領とイリアナ夫人、マアルフ・アミン副大統領らが出席した。政府高官や来賓の多くは、インターネットを通じてオンラインで参加した。
2017年以来、インドネシア各地の伝統衣装で式典に参加しているジョコウィ大統領は今年、東ヌサトゥンガラ州中南ティモール県の衣装を選択。中部ジャワ州出身の大統領が他地域の衣装を身につけることで、異文化を尊重する姿勢を前面に押し出した。
式典の様子は大統領府のユーチューブチャンネルを通じて生中継され、人気歌手、ライサさんのライブなども放映。ライブでは、愛国歌「インドネシア・プサカ」をバックに防護服姿の医療従事者の映像が挿入され、新型コロナの医療現場で働く人たちに感謝のメッセージを送った。
一方、ジャカルタ特別州政府は「大規模社会的制限(PSBB)」の延長で、カンプン(集落)などで行われる恒例の運動会を禁止するなど、例年のお祭りムードはなりをひそめた。
ただ、一部では独自に運動会を開催する地域も。国鉄カレット駅(中央ジャカルタ)裏手のカンプンでは、地元の大学生らが密集状態を避ける工夫をしながら運動会を自主企画。10歳以下の児童ら約50人が風船割りなどを楽しんだ。
運動会を企画した大学生のアビッドさん(18)は「僕も子どものころ運動会が楽しみだったので、できる範囲で(運動会を)実現させてあげたかった」と話した。(高地伸幸)
ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/52659.html