返還されたのはワラビーなどのほ乳類のほか、パプアシワコブサイチョウ、ヒクイドリなどの鳥類91体で、いずれもワシントン条約(CITES)により、絶滅のおそれがある野生動物として商業取引が禁止されている。7月27日にフィリピン南部ミンダナオ島のダバオから船で、3日後の7月30日に北スラウェシ州ビトゥンに送り返された。現在は同州にある動物愛護団体の施設に保護されている。
今回返還された動物は、インドネシアやパプアニューギニアから密輸出されたとして、ダバオで昨年4月に保護された約300体の野生動物の一部。地元警察は密輸に関与したとして2人のフィリピン人を逮捕、その後の調べで134体がインドネシアから密輸されたものであることが判明した。地元裁判所が昨年10月にインドネシアへの返還を命じ、健康状態などから返還が可能と判断された91体がインドネシアに戻された。
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