小池百合子都知事は同日、東京都は「感染拡大要警戒」の段階にあるとの認識を示し、都民には夜の街への外出を控えてほしいと語った。
菅義偉官房長官は2日午後の会見で、直ちに緊急事態宣言を再び出す状況に該当するとは考えていないとの認識を示す一方、東京都と緊密に連携してい対応していく考えを示した。菅官房長官は、感染のリスクをゼロにすることはできないとした上で、リスクをコントロールしながら社会・経済のレベルを引き上げていくという考え方に変わりはないとした。
政府は新型コロナの感染拡大を受け、4月7日に東京都など7都府県を対象に緊急事態宣言を発出。4月16日には全47都道府県に対象を拡大した。感染拡大が続く中で、緊急事態宣言の期限を当初の5月6日から5月31日まで延長。その後、感染拡大が収まってきたとして、31日の期限を待たずに5月25日に宣言を全面解除した。
政府が緊急事態宣言解除の目安としていたのは、直近1週間の新規感染者数が10万人当たり0.5人程度以下だったが、NHKによると、東京都は6月29日までの1週間で2.61人となっている。
(大紀元:石田仁志 編集:田中志保)