署名者は、ベトナム労働総連合(VGCL)、ベトナム商工会議所(VCCI)、ベトナム繊維協会(VITAS)、ベトナム皮革・履物・ハンドバッグ協会(LEFASO)、オランダキリスト教労働組合全国連盟(CNV)で構成されている。
この文書を通じて、彼らは、危機を克服し、持続可能で繁栄した産業を発展させるために手を取り合おうとする 社会的パートナーを巻き込んだアジェンダとロードマップを構築することを求めている。特に、戦略的パートナーシップに投資し、ベトナムの状況や国際的な労働基準に合った社会的対話を促進することを提言している。
ベトナム労働総連合(VGCL)副会長のNgo Duy Hieu氏は、世界中で新型コロナもパンデミックがいまだに猛威を振るっている中、VGCLと関係者は、ベトナム政府とEU加盟国政府、EUパートナーおよびブランドに対し、行政手続きを最小限に抑え、持続可能で環境に優しい生産方法を採用した創造的な産業になるよう支援することで、このパンデミックの影響を受けた労働者や企業をタイムリーに支援することを求めた。
同氏によると、新型コロナの大流行は、繊維・アパレルおよび革靴・ハンドバッグ産業の雇用に影響を与えている。これらの産業の430万人の従業員のうち100万人以上が失業し、残りの従業員は50-60%の生産能力でしか働いておらず、収入も40%減少している。一方、この2つの産業で働く労働者の75%以上が女性であり、社会的弱者層を形成している。
企業や労働組合は従業員の雇用と収入を維持するために努力してきたが、430万人の労働者の仕事の損失と収入の減少は依然として約300万世帯に影響を与えている、とHieu氏は指摘した。
Hieu氏は、今こそ貿易協定を活用して、繊維・アパレル産業と革靴・ハンドバッグ産業の発展を促進し、労働者の訓練と求職能力を高めるべきだと付け加えた。サプライチェーンにおけるブランドの責任感を高めることは、労働者の雇用と生計の維持にも役立つ。
2020年には、繊維・アパレル産業の輸出額は85億米ドル減少し、革・フットウェア・ハンドバッグ部門の輸出額は55億米ドル減少する可能性があると予測されている。新型コロナの影響により、両産業のEUへの出荷額だけでも、今年は50億米ドル近く減少すると見られる。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_4329.html