インドネシア:モスクと運動場が再開 PSBB緩和開始 ジャカルタ
ジャカルタ特別州で「大規模社会的制限(PSBB)」を緩和する第1フェーズが始まった。5日から定員の50%といった条件付きで、礼拝所や屋外の運動施設の利用が再開。市内の公共交通も制限緩和が進む。「ニューノーマル(新たな日常)」に向け、街が動き始めた。
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緩和初日の5日、PSBB期間で制限されていたイスラム教の金曜礼拝が、州内各地のモスクで行われた。中央ジャカルタ区のイスタナ(大統領宮殿)内のモスクで行われた金曜礼拝には、ジョコ・ウィドド大統領も参加した。
サリ・パシフィックホテル(同区)裏にあるモスク周辺の屋台は同日正午すぎ、金曜礼拝を終えたイスラム教徒でにぎわった。礼拝に訪れたイルワンさん(54)は、「これから、日常が戻るという実感が湧いた」と笑顔を見せた。ただ、モスクには明らかに定員の50%を超える人が密集しており、感染拡大の第2波を防ぐためには、制限をどう徹底させるかが課題となりそうだ。
同区スナヤンのブンカルノ競技場も、入場前の検温や手洗いを行った上で5日から利用を再開。初の週末となった6、7両日は、スタジアムの周りを走ったり、サイクリングを楽しむ市民の姿が見られた。
8日から企業のオフィス勤務が再開するのに向けて、公共交通機関も制限緩和が進む。大量高速鉄道(MRT)は5日から、閉鎖していたハジ・ナウィ駅▽ブロックA駅▽アセアン駅▽スナヤン駅▽イストラ・マンディリ駅▽ブンドゥンガン・ヒリル駅▽スティアブディ・アストラ駅──の7駅を再開。8日以降は、午前6時~午後6時に限っていた運行時間を、午前5時~午後9時(土日・祝日は午前6時~午後8時)に延長する。また、平日の運行間隔はラッシュアワー時(午前7時~同9時)で5分、それ以外は10分と平常通りとなる。
地元メディアによると、公共バス・トランスジャカルタは5日から営業時間を午前5時~午後10時までに延長。軽量鉄道(LRT)も8日から、午前5時半~午後23時まで延長する予定という。
保健省の統計によると7日時点で全土では3万1186人が感染、1851人が死亡。6日は過去最多の993人が感染した。ジャカルタ特別州では累計7870人が感染、524人が死亡。7日には163人が新たに感染。PSBBの緩和が進む一方、予断の許せない状態が続いている。(高地伸幸、写真も)
ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/51918.html
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