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インドネシア:新たな感染689人 新型コロナ 最高更新、検査数増加へ

 
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は4月中旬から、1日当たりの検査数を1万件に引き上げるよう関係者に求めてきたが、達成できていない。政府の発表によると、13日時点での国内の累計検査件数は16万9195件にとどまる。検査数の不足から、無症状の病原菌保有者を特定できず、感染が広がっているとの指摘がある。
 
ドディ氏は12日までに、検査施設と人員の増加で、検査の大規模化が可能になったと説明。想定通りに検査件数を伸ばせた場合、新規感染者確認数のピークが6月上旬に来るとの見方を示した。
 
感染は全国で拡大している。13日時点で感染者数が50人を下回る州は、全国34州のうち、アチェ州、ブンクル州、バンカブリトゥン州、ゴロンタロ州、東ヌサトゥンガラ州の5州だけになっている。ジャカルタ特別州が5554人で最も多く、東ジャワ州で1772人、西ジャワ州で1556人、中部ジャワ州で1023人の感染が確認されている。
 
政府は感染が集中する首都圏で「大規模社会的制限(PSBB)」を始め、レバラン(断食月明け大祭)の帰省を禁止するなど感染拡大の抑制を図ってきた。だが生活の困窮などによる人の移動は止まらず、封じ込めには至っていない。(大野航太郎)
 
ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/51738.html