ベトナム:Eコマース、パンデミックによる需要の増大の活用に失敗
主要なEコマース・プラットフォーム3社のウェブサイト・トラフィックは、第1四半期に注文反応の鈍化により、前年同期比で平均9%減少した。
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マレーシアに拠点を置くオンラインショッピング情報に詳しいiPrice Group のレポートによると、ベトナムの Sendo は月間訪問数が 20%減の 1760 万件と最大の落ち込みを見せ、シンガポールの Lazada は 7%減、ベトナムの Tiki はほとんど変化が見られなかったという。
報告書によると、これらのEコマース企業はヘルスケア製品のプロモーションに遅れをとっており、ほとんどの企業が最初の2ヶ月間はファッション、電子機器、化粧品を売り込み、3月にはマスクや手指消毒剤を売り込んでいたという。
ベトナムでは1月末に初めての新型コロナウイルスの感染を記録し、感染数の増加により3月には多くの企業が閉鎖に追い込まれた。
iPriceのデータによると、2月のマスクと手指消毒剤の検索数は1月の7倍、8倍に急増しており、ヘルスケア製品のプロモーションはもっと早く行われるべきだった。
「この反応の遅さが、Eコマースが 新型コロナウイルスによってもたらされた機会をフルに活用できなかった一因となっている」とレポートは明らかにしている。
トラフィック低下のもう一つの理由は、ベトナムでは食料品に特化したウェブサイトの数が少ないことだ。
オンライン食料品の需要は、企業が従業員に在宅勤務を許可した3月から伸び始めた。しかし、ベトナムのEコマースサイトのトップ50のうち、青果物のオンラインショッピングに特化したサイトは2つだけだった。
ファッション小売サイトは前四半期と比較してトラフィックが38%減少し、家電小売サイトは5%の微増となった。
「ファッションや電子機器など、ベトナムの電子商取引の “黄金の卵 “カテゴリーは、流行中にマイナスの影響を受けた 」と報告されている。
第1四半期には、シンガポールのShopeeが月間4,320万件の訪問者数でトップを維持し、Tiki、Lazada、Sendoがこれに続いた。
ベトナムのインターネット経済は昨年120億米ドルと推定され、2015年からの年間成長率は38%で、グーグル、シンガポールを拠点とする投資会社テマセク、米国を拠点とするグローバル経営コンサルタント会社ベインによる「e-Conomy Southeast Asia report 2019」によると、2025年までに430億米ドルに急増すると予測されている。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_4302.html
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