インドネシア:手探りのオンライン授業 各地の日本人学校 コロナ禍の新学期
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「大規模社会的制限」(PSBB)の適用などで、学校での授業が停止される中、国内4カ所の日本人学校では、オンライン授業の導入が始まっている。外国人の入国禁止措置により、新任教員の着任もめどが立たない中、限られた人数と時間をやりくりし、手探りの状態が続く。
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バンドン日本人学校(BJS、西ジャワ州)では13日、通信アプリ「LINE」上で、入学式と始業式を実施。同日からラインを使ったオンライン授業も開始した。同校には小学部と中学部に各6人の計12人が在籍。バンドンにいる教員5人のほか、来イできずにいる3人の新任教員も、日本から授業を受け持っている。
同校の小林香織教頭は「実際に学校に来れなくても、『所属感』や『充実感』を生徒が感じられるようにしたい」と話す。通常の授業のほかに、ライン上で「朝のホームルーム」を毎日実施し、教員やクラスメートが双方向にコミュニケーションできるようにする。5月からは、自宅からできる図工や家庭科などの課題学習や、生徒が自主的に活動内容を考える委員会活動なども行う予定という。
28日からPSBBが始まった東ジャワ州スラバヤ市の、スラバヤ日本人学校(SJS)も23日からオンライン授業が始まった。各家庭のインターネット状況に合わせ、会議アプリの「ズーム」やユーチューブを利用。赴任予定の教員5人が着任できず、人員不足に苦労する中、科目数や教えるポイントを絞って授業を組むことで「今のところ、通常授業に比べ、それほど大きな遅れは出ていない」(同校教員)という。
チカラン日本人学校(CJS、西ジャワ州ブカシ県デルタマス)も、27日から授業を開始。週1回、課題学習用のプリントを各家庭に配布し、オンライン授業と合わせて小学部で1日4時間、中学部で1日6時間程度の学習時間を確保しているという。
ジャカルタ日本人学校(JJS、バンテン州南タンゲラン市)は5月19日からオンライン授業を開始予定。日本の文部科学省や教育委員会などが推奨している学習教材などを参考にしながら、「JJSに合わせたカリキュラムを作りたい」(同校教員)という。(高地伸幸)
ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/51622.html
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