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フランス:パリの非飲用水でウイルス微量検出 飲用水とは別の水路

 
パリ水道局は27カ所で非飲用のサンプルを採取したところ、4つのサンプルからごく少量の中共ウイルスが検出された。 パリ市は念のため、市が所有する非飲用の水道を停止したという。
 
パリ市には、計2000キロメートルの飲用の水道管と計1800キロメートルの非飲料の水道管がある。二つの水道網は完全に分かれている。この形式は19世紀末から続いている。
 
パリ市の水源開発を担当するローラン・モラン氏は、微量のウイルスが検出されたのは非飲用水だが、飲用水は定期的に検査し、普段から汚染とウイルスの除去のために複数の措置を講じていると強調した。
 
パリの非飲用水は、セーヌ川とルルク運河から引かれている。これらの水は、主にパリの庭園や公園の水やり、道路清掃、噴水の循環などに使用されている。パリの大型公園は現在、封鎖されている。
 
パリ水質研究所のアルバン・ロビン所長は、除染処理されていない非飲用水だが、今回検出されたウイルスの量は非常にわずかで、これらのレベルで感染が起こるかどうかは結論づけられないとした。
 
パリのサン・アントワーヌ病院の感染症対策部門の責任者であるカリーヌ・ラコント氏によると、これらのウイルスには遺伝物質が含まれていることがわかっているが、ウイルスは人間の細胞組織を必要としており、体内の酵素細胞の中で増殖する必要があるため、水道管内という環境では増殖できないと推測している。
 
パリのブロア副市長は、この報告を受けて、予防的な対策として、水道管網を調査・分析すると発表した。「極めて微量の新型コロナウイルスだが、ウイルスがセーヌ川とルルク運河にすでに存在していることを意味する」と認めた。また、浄化・処理された非飲用水は、最終的には川に排出されるという。
 
(大紀元:翻訳編集・佐渡道世)
 
ソース:https://www.epochtimes.jp/p/2020/04/55234.html